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呼継ぎ修復 金継 金銀蒔絵
初期伊万里 福寿字紋鎬茶碗。茶碗の割れた部品を繋ぎ合わせ欠けていた部分を埋め込んで復元し字紋を金で蒔絵しを器描いた作品。
欠けた部分には樹脂で埋め込み、元の形からは離れたものの変形の茶碗沓形茶碗として復活し手のひらに収まる茶碗に仕上げっています。
この茶碗の破棄された原因は、窯焚きの焼成前に雨が降り窯の中に雨漏りが発生し窯積みを終えた器の見込みに雨水がしたたり生地に穴を開け壊したようで、そのまま火入れを行い焼成が終わって窯から出したときに傷が分かり処分したのでしょう。
同じような陶片は幾つも発見され当時の窯を覆う屋根などの建物は粗末なものであったというのが解ります。