


復元修復 金銀蒔絵
欠片から傑作へ。時を超えて蘇る「古唐津」の新たな姿
かつては全体の四割が失われ、陶片として眠っていた古唐津。 その欠けた時間を埋めるように、漆黒の樹脂と金銀の蒔絵が施されました。
これは単なる「修理」ではありません。 松浦唐津 焼山古窯で焼かれた素朴な絵唐津の「松」と、修復部分に描かれた煌びやかな「金銀の草花」。静と動、古と新、土と樹脂。相反する要素が一つの器の中で響き合い、ドラマチックな景色を生み出しています。
「欠けてしまったから終わり」ではなく、「欠けていたからこそ、この新しい美しさが生まれた」。 失われた部分を蘇らせ、再び向付として使えるようにする技術への敬意と、物を慈しむ心が込められた一客です。

