金継に使う道具
計量スプーン::スプーンの中をレジンの調合、主剤と硬化剤の混合に使い、スプーンの大を調合したレジンにセメントや弁柄などを混ぜたりするのに使います。
磨りつぶし棒:先の丸くなった棒状でしたら材質は問いません。調合したレジンの中に弁柄を混ぜ込むのに使いますので計量スプーンの丸さに合ったものを使います。弁柄は水性の中には上手に溶け込むのですが油分だとダマ(塊)になりがちですのでそれを磨りつぶすためです。
烏口:私どものやり方でレジンを使っている関係で筆は筆先が固まってしまいがちなので烏口を使っています。使用後の掃除がしやすく長持ちがします。また、細い線が描きやすく付けペンや万年室で描くような感じです。
竹篦:計量スプーンでレジンを調合するときに撹拌するのに使います。またセメントなどを練る道具としても使っています。箆先をスプーンの内形状に合わせて丸くし効率よく撹拌しやすい形が重要です。
シンナー:レジンを拭き取るためにティッシュに含ませて使います。水でも洗い流すことも出来ますがシンナーの方が速く拭き取れてゴミの処理にも最適です。
レジン:エポキシ樹脂レジンを使っています。漆の代わりになり扱いが簡単で何処でも手に入ります。施工者には毒性がありますが取扱に注意すれば安全で便利な合成樹脂です。
白セメント:破損し欠けた部分や元々空洞の部分などに埋め込む時にレジンとセメントを混合した粘りの有る粘土状にして使用します。ホームセンターなどで漆喰とかいう商品名であるかもしれません。
弁柄:昔からの漆には朱漆と黒漆がありますが、朱漆は漆と弁柄の混合、黒漆は漆と炭との混合で作られています。弁柄もいろんな色合いや種類があるのでお好みのを使います。