金継ぎを受け賜っています。お気軽にお問い合わせ下さい。

初期伊万里陶片とガラスの融合筒茶碗

【作品説明】歴史を紡ぐ、見立ての器

時を超えて受け継がれた骨董のロマンと、現代の瑞々しいガラス工芸が一本の「金継ぎ」によって巡り逢いました。

伝統と現代が織りなす「美の再構築」

本作は、400年以上前の優美な空気感をまとう「初期伊万里」の筒茶碗の陶片(高台部分)をベースに使用しています。素朴で温かみのある白磁の肌には、当時を偲ばせる風情ある文様が息づいており、ざっくりとした高台の質感からは初期伊万里ならではの力強い生命力を感じることができます。

この貴重な陶片に、透明感あふれる現代の吹きガラスの口縁を大胆に接合。ガラス表面に施されたさざ波のようなテクスチャーが光を美しく反射し、器の中に新たな奥行きを生み出しています。

境界を繋ぐ、繊細な金継ぎ

陶器とガラスという、収縮率も質感も全く異なる二つの素材を結びつけているのは、職人の丁寧な手仕事による金継ぎ(よみがえり)の技法です。
漆黒のラインに星屑のように散りばめられた金彩のドットが、まるで夜空に架かる天の川のように美しく、単なる「修復」を超えた芸術的なアクセントとして器全体の表情を引き締めています。

暮らしを彩る、自由な「見立て」の器

古美術の世界で愛されてきた「見立て」の精神を体現するこの器は、使い手のアイデア次第で様々な用途にお使いいただけます。

  • 酒器として: 冷酒を注げば、ガラス越しに揺れるお酒の透明感と、底に沈む伊万里の風情を同時に愉しめます。
  • 茶器・小鉢として: 向付(むこうづけ)としてお料理を盛り付けたり、モダンな現代の茶の湯の席で「筒茶碗」としてお使いいただくのも格別です。
  • インテリアとして: 窓辺に置いて光を通すことで、ガラスと白磁、そして金継ぎが織りなす美しい影のコントラストを堪能できます。

過去の破片に新しい命を吹き込み、実用的な器へと生まれ変わらせた、世界にたった一つしかない一点物の佇まいをぜひお手元でお愉しみください。

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