








こんにちは。 本日は、伝統的な技法と現代的な感性が融合した、とっておきの創作作品をご紹介いたします。
一見すると、力強い釉薬の流れが美しい「朝鮮唐津」の茶碗。 しかし、その器肌にはガラスと金継ぎによる、今までにない「窓」が設けられています。
朝鮮唐津の重厚な美しさ
ベースとなっているのは、朝鮮唐津半筒茶碗(ちょうせんからつ はんづつちゃわん)です。
黒飴色の鉄釉と、白濁した藁灰釉(わらばいゆう)。この二つの釉薬が複雑に絡み合い、流れるような景色を作り出しています。半筒型ならではのどっしりとした安定感と、手になじむ土の温もりが写真からも伝わってきます。
異素材の融合:ガラスと金継ぎ
この作品の最大の特長は、器の一部に埋め込まれた三角形のガラスです。
本来、割れや欠けを修復する技法である「金継ぎ」を、あえて創作的な表現として昇華させました。 朝鮮唐津の渋い色合いの中に、クリアなガラスの透明感が加わることで、非常にモダンな印象を与えています。
金色のラインは単にガラスを留めるだけでなく、器の表面に幾何学的な模様を描き、夜空の星や星座のような物語性を感じさせます。
覗き込む楽しみ、光の演出
この茶碗の真骨頂は、光にかざした瞬間にあります。
埋め込まれたガラスの窓を通して、外の光が器の内側へと差し込みます。 お茶を点てていない時は、その窓から向こう側の景色を覗き込む万華鏡のような楽しさがあり、お茶が入っている時は、液面と光が揺らぎ、幻想的な雰囲気を醸し出してくれることでしょう。
唯一無二の一椀
「伝統的な陶器」という枠を超え、アートピースとしての存在感を放つこの作品。 静かにお茶を愉しむ時間はもちろん、キャビネットに飾って光の透過を楽しむのもおすすめです。
古き良きものと、新しい試みが交差する、世界に一つだけの茶碗。 ぜひ、その手に取って不思議な景色を体感してみてください。

